04GENERATIVE VIDEO
表現をつくる

動画生成

頭の中のワンシーンを、動かす。

短いカットから物語へ。絵コンテ、動き、カメラ、音を設計し、伝わる映像を組み立てる。

読む目安 18分5 STEPS確認 2026.10.22
動画生成の制作物・手順を表す編集図解
編集図解 / GENERATIVE VIDEO
完成例・手順・比較から読む12秒の動画を、3つのショットで設計する実践ガイドを開く
この分野のゴール

複数の生成カットを編集し、意図が伝わる30秒程度の短編を完成させる。

動画生成は、文章や画像を手がかりに、時間とともに変わる映像をつくる技術です。画像生成との大きな違いは「次の瞬間も同じ世界であり続ける」必要があること。人の形、物の位置、光、動きがつながっているかを見ます。

最初から長い映画を一度で生成する必要はありません。「風で紙がめくれる」「電車が画面を横切る」など、短い一つの動きを完成させる方が、改善すべき点を見つけやすくなります。短いカットを編集でつなぐと、狙った順番で物語を伝えられます。

このページは素材を生成する技術を中心に扱います。カットを並べ、字幕や音量を整える工程は動画編集のページにつながります。生成と編集を行き来しながら、自分が監督として何を選んだかが分かる作品にしていきましょう。

AIと、こんなことができる。

01

撮影できない景色を試す

架空の街、遠い星、物語の舞台などを短い映像で検討できます。完成品だけでなく企画を共有する試作にも使えます。

例えば:自作ゲームの世界を紹介する、空中都市の数秒のカット。

02

静止画に動きを与える

自作イラストや生成画像を開始画像として、動きやカメラを指定します。元画像があると、画面の出発点を共有できます。

例えば:風で髪とマントが揺れる、キャラクター紹介のループ素材。

03

音も含めた場面を設計する

対応モデルでは効果音や声を含む生成もできます。映像と音が一致するか、発音や内容が正しいかは別に確認します。

例えば:雨の駅で傘が開く場面。雨音と足音を設計し、台詞は編集で差し替える。

ROADMAPLEARN → TRY → MAKE

5つのステップで、
「できる」を増やそう。

気になる段階から自由にどうぞ。前の段階を終える必要はありません。

01
入門 · 目安 30〜60分

一つの動きを観察する

+

何が、どう動くかを短く説明する。

学ぶこと

  • 主役の動きとカメラの動きは分けて考える。
  • 画面が近いと細部、遠いと場所や関係が伝わる。
  • 秒数や縦横比は利用するモデルの設定に合わせる。

やってみよう

  1. 自分で撮った短い動画の動きを1文にする。
  2. 主役、場所、動き、カメラ、光を順に書く。
  3. 動き一つの短いクリップを生成し、最初と最後を比べる。
つくるもの

短い生成クリップ1本と観察メモ。

結果を確かめる観点
  • 主役と動きがすぐに分かる。
  • 途中で物の形や数が不自然に変わっていない。
この段階の実例を読む
02
入門 · 目安 1〜2時間

画像を起点に映像をつくる

+

開始画面を保ちながら動きを加える。

学ぶこと

  • 画像から動画をつくる機能では、参照画像の構図が出発点になる。
  • 大きな変化を詰め込むほど、意図とずれた結果を見つけにくい。
  • 必要な動きだけを指定し、維持したい特徴を記録する。

やってみよう

  1. 自作画像を選び、動かす部分を一つ決める。
  2. 固定カメラとゆっくり近づくカメラを比較する。
  3. 顔、輪郭、背景の一貫性を確認して採用する。
つくるもの

同じ画像を出発点にした2本の比較。

結果を確かめる観点
  • 参照画像の重要な特徴が残っている。
  • カメラの動きが演出の目的に合っている。
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03
実践 · 目安 半日

3カットの絵コンテを描く

+

カットの順番で状況と変化を伝える。

学ぶこと

  • 絵コンテは上手な絵より、画面と動きのメモが重要。
  • 導入、変化、結果を分けると短い話をつくりやすい。
  • 同じ人物や場所は参照と設定表でそろえる。

やってみよう

  1. 「机の種が芽を出す」など小さな物語を選ぶ。
  2. 遠景・中景・接写の3カットを紙に描く。
  3. 色、光、主役をそろえて各カットを別々に生成する。
つくるもの

絵コンテ1枚と生成カット3本。

結果を確かめる観点
  • 順番を変えると意味が変わる構成になっている。
  • カット間で主役や世界観が大きく変わっていない。
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04
実践 · 目安 1日

編集で一つの作品にする

+

必要な部分だけをつなぎ、音とタイトルを整える。

学ぶこと

  • 生成された全秒数を使う必要はない。
  • 音は場面のつながりや気分を伝える。
  • タイトルや字幕は編集で正確に管理できる。

やってみよう

  1. 各カットから破綻の少ない必要な部分を選ぶ。
  2. 編集ソフトで並べ、切り替えのタイミングを調整する。
  3. 音量と字幕を確認し、短編として書き出す。
つくるもの

20〜30秒の完成動画と制作記録。

結果を確かめる観点
  • 初めて見る人が何が起きたか説明できる。
  • 音割れ、誤字、不自然な黒画面がない。
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05
応用 · 目安 2〜3日

演出を比べ、作品を磨く

+

伝えたい感情に合わせて撮り方と編集を選ぶ。

学ぶこと

  • 同じ素材でも、順番・尺・音で印象は変わる。
  • 一貫性の評価は最初と最後だけでなく途中も見る。
  • 生成コストを抑えるには失敗原因を分類する。

やってみよう

  1. 同じ絵コンテを、静かな版と勢いのある版で制作する。
  2. 観客に伝わった印象を聞き、意図との差を整理する。
  3. 再生成、カット短縮、編集修正のどれで直すか選ぶ。
つくるもの

完成版1本+演出比較と改善メモ。

結果を確かめる観点
  • 演出の選択を目的と結びつけて説明できる。
  • モデル名、素材、採用したカットを追跡できる。
この段階の実例を読む

練習時間は編集上の目安です。

TRY ITYOUR FIRST SMALL WIN
20〜30分から

「本の中から広がる街」をワンカットにする

  1. イラストの実践で作った本と街の画像を用意する。
  2. 画像から動画を作成できる機能に画像を入れる。
  3. カメラの動きを一つだけ指定する。
  4. 全体を再生し、途中の形の変化やちらつきを確認する。
  5. よい部分を数秒切り出し、必要なら環境音を別に加える。
コピーして、試してみよう
開いた本から広がる小さな街。カメラはゆっくり前へ近づく。窓の明かりが穏やかに揺れ、薄い雲が流れる。建物と本の形、色、位置関係は保つ。落ち着いた一つの連続カット。新しい人物や文字は加えない。

場面が理解でき、主役の形が大きく崩れず、狙った動きが一つ伝われば成功。

次は、何をつくる?

入門1時間

同じ場面、違うカメラ

固定、ゆっくり接近、横移動を比較し、どれが一番伝わるか説明する。

完成形:3本の短いクリップ

実践半日

15秒の部活動紹介

自分で撮った活動映像に、生成した導入カットを1本組み合わせる。事実の映像と創作を区別する。

完成形:15秒動画+素材リスト

応用2日

台詞なしの小さな物語

3〜5カットで状況、変化、結末を伝える。説明文に頼らず画面と音で構成する。

完成形:30秒短編+絵コンテ

TOOLBOXCHOOSE BY PURPOSE

道具は、目的で選ぼう。

まずはひとつ試して、必要になったら増やす。利用条件や提供範囲はリンク先で確認できます。

Google Flow公式ロゴ
場面づくり

Google Flow

公式サイト

画像や映像の素材を扱い、生成映像の制作を進めるツール。

こんなときに

一枚の画像を出発点に、複数の場面を試す流れを学べる。

最初に試すこと · 編集提案

新規プロジェクトを作り、一つの主役と一つの動きで短い映像を試す。

利用可能なモデル・生成枠・プランを公式ページで確認。条件確認 2026-10-22

ロゴの権利は各権利者に帰属します。 公式素材の出典

Runway公式ロゴ
生成・演出

Runway

公式サイト

動画、画像、音声の生成と編集を提供する制作環境。公式Academyも用意されている。

こんなときに

動きやカメラについて学びながら表現を比較できる。

最初に試すこと · 編集提案

公式チュートリアルを確認し、画像から動画を一つ作る。

無料の試用クレジットは一度限り。有料プランは機能・生成枠が異なるため、公式で確認。条件確認 2026-10-22

ロゴの権利は各権利者に帰属します。 公式素材の出典

Adobe Firefly公式ロゴ
素材制作

Adobe Firefly Video

公式サイト

文章や画像をもとに映像素材を作り、編集作業へつなげる。

こんなときに

デザインと動画を同じ制作テーマで扱いやすい。

最初に試すこと · 編集提案

動画生成を選び、主役、動き、撮り方を短く指定する。

生成クレジットと対象モデルをプランごとに確認。条件確認 2026-10-22

ロゴの権利は各権利者に帰属します。 公式素材の出典

THEN → NOWUNDERSTAND THE CONTEXT

この分野は、どう変わった?

2023

文章や画像から動画へ

Runway Gen-2は、文章・画像・動画を入力に新しい動画をつくる仕組みを発表。短い生成映像を制作に使う流れが広がりました。

出典を読む
なぜ変わった? 仕組みと、今へのつながり

この節目は2023年のGen-2紹介。課題の背景として挙げたVideo Diffusion Modelsの初公開は2022年4月7日です。

何が難しかった?

動画では、1枚ずつの絵が美しいだけでは足りません。同じ人物や物体が前後のフレームで保たれ、動きがつながる「時間方向の一貫性」が課題です。2022年のVideo Diffusion Modelsも、この問題を研究の目標に挙げています。

何が変わった?

Gen-2の公式紹介は、文章・画像・元動画を入力として映像を作る複数の方法を示しました。言葉だけでなく、構図や既存の動きを手がかりとして渡せる点が、制作上の変化です。内部方式をこの紹介だけから断定はしません。

いま使うなら · 編集の視点

編集の視点:最初は「机の上の紙飛行機を、カメラがゆっくり近づいて映す」のように、主役1つ・動き1つで比べます。開始・途中・終了の静止画を見比べると、形の変化と意図した動きを分けて評価できます。

できることと、限界

画像を入力したことだけで、全フレームの人物や細部が一致するとは保証されません。また、2022年の研究論文とGen-2は別の資料です。先行研究の仕組みを、そのまま特定製品の採用技術として書かないようにします。

根拠となる一次資料 · 内容確認 2026-10-22

研究・発表の説明と、学びへの応用案を区別しています。原論文と現在の製品が、同一の実装とは限りません。

2025

映像・音声・制作環境がつながる

GoogleはVeo 3とつながる映像制作ツールFlowを発表。単発生成から、素材を扱い場面を組み立てる制作へ進みました。

出典を読む
2026

画像と動画を行き来して制作

Flowの更新では、画像をつくり、そのまま動画の素材として使う流れを強化。制作途中の修正を含めた使い方が重視されています。

出典を読む
2026

操作に反応する映像の研究

RunwayはGWM Worlds 2を研究プレビューとして公開。完成済みの動画に加え、入力に応じて変化する映像・音声を探究しています。

出典を読む
AI全体のあゆみを見る
GO DEEPERMAKE IT YOUR OWN

もう一歩、深く。

01

ショットごとの制作表を持つ

カット番号、目的、登場物、参照、動き、音、採用テイクを一覧化します。映像が増えても修正対象を迷わず見つけられます。

02

一貫性を設計する

衣装、天候、時間帯、カメラの高さを共通条件にします。モデルが対応する開始・終了画像や参照機能を使い、それでも残る差は編集で調整します。

03

研究デモと制作ツールを分けて読む

リアルタイム生成や世界モデルには研究段階のものがあります。発表の映像だけで一般利用できると決めず、提供状況、制約、入出力条件を確認します。

つまずいたら、ここを見直そう。

一つの指示に場面を詰め込む

「走って、振り返り、空を飛び、別の街へ」は結果の制御が難しくなります。場面と動作を分けて生成し、編集でつなげましょう。

画質だけで判断する

高精細でも、足が滑る、物が現れる、手と道具が混ざることがあります。動きの途中を止めて見て、形・位置・光のつながりを点検します。

生成映像を事実の記録として使う

歴史、科学、ニュースの説明用に生成した映像は、資料映像と区別します。説明に使うときは「イメージ映像」など用途に合う表示を添えます。

よくある疑問

最初から長編映画を作れる?+

短いカットを組み合わせる方法から始めるのがおすすめです。長い作品では人物や場所の一貫性、脚本、音、編集を継続して管理する必要があります。

動画生成と動画編集はどう違う?+

生成は新しい映像素材をつくる工程、編集は素材の順序や長さ、音、文字を整える工程です。製品によって両方を扱いますが、学ぶ内容は分けると理解しやすくなります。

生成した音声もそのまま使ってよい?+

内容、発音、タイミング、音量を聞いて確認します。意図と違う場合は声だけ録り直すなど、別の素材に置き換えて仕上げられます。

出典と、次の寄り道。

機能や歴史は一次情報を参照しています。練習課題と学習順序はAI ATLASの編集提案です。

  1. Gen-2: Generate novel videos with text, images or video clips Runway Research · 2023年の生成動画研究。歴史資料として参照し、現行推奨モデルとは区別する。 · 確認 2026-10-22
  2. Meet Flow: AI-powered filmmaking with Veo 3 Google · 2025年5月20日のFlow発表。映像と音声を扱う制作環境の例。 · 確認 2026-10-22
  3. New ways to create and refine content in Flow Google · 画像制作から動画制作への接続、素材の管理と編集の更新。 · 確認 2026-10-22
  4. Runway — Creative and Research Runway · 動画・画像・音声の生成編集と公式Academyへの入口。 · 確認 2026-10-22
  5. Introducing GWM Worlds 2 Runway Research · 2026年9月3日の研究プレビュー。リアルタイムに反応する映像・音声生成。一般提供を意味しない。 · 確認 2026-10-22
  6. What’s new in Adobe Firefly Adobe Help Center · 生成・画像編集・動画・音声の公式機能案内。ベータ機能は提供形態を区別する。 · 確認 2026-10-22
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