SESSION 01LEVEL 1

キャラクターを作ろう

この回でやったことプロンプトを何度も直しながら、プロフィール・見た目・音楽・得意分野を持つキャラクターを作った。

このページのねらい「なぜこのプロンプトだと良くなるのか」を言葉で説明できるようにする。画像や音楽を「なんとなく」ではなく、狙って作れるようにする。

このページを開く前にプロフィール・画像・音楽・得意分野がそろっていて、保存してある。

しくみ

AIは「次に来そうなもの」を選んでいる

生成AIは、たくさんの文章や画像から「この次には何が来やすいか」を学んでいます。答えを作るときは、次に来そうな言葉を確率で選び、それを何度もくり返します。

だから同じプロンプトでも、毎回少しずつちがう答えが出ます。プロンプトに役割・目的・制約などを足すと、「選ばれやすい答え」の範囲がしぼられて、狙いに近づきます。

チャレンジカード

気になるものを1枚選んで試しましょう。上から順にやる必要はありません。

1-1

プロンプト分解カード

★ 少し深める目安 15分

ねらい良いプロンプトが何でできているかを知り、自分のプロンプトに足りない部分を見つける。

やること

  1. キャラクターづくりで使ったプロンプトを1つ選ぶ。
  2. 下の6つの要素のうち、入っているものに○を付ける。
  3. 入っていない要素を2つ足して、送り直す。
  4. 前と後の出力を比べて、何が変わったかを一言で書く。
要素自分に聞くこと例
役割AIに誰になってほしい?ファンタジー小説の編集者として
目的何のために作る?中学生が夢中になるキャラにしたい
文脈どんな世界・状況?霧が晴れない港町
制約やってほしくないことは?魔法は使えない/ありがちな設定は避けて
出力形式どんな形で返してほしい?箇条書き7項目、各1文
例お手本はある?口ぐせのイメージ:「霧が晴れるまで、待とうか」

できたかチェック前と後のちがいを、要素の名前を使って説明できる(例:「制約を足したら、ありがちな設定が消えた」)。

1-2

AIにプロンプトを直させる・批評させる

★ 少し深める目安 10分

ねらいAIに「もっと良い頼み方」を考えさせる使い方(メタプロンプト)を知る。

やること

  1. 「今の私のプロンプトを、もっと具体的で良い結果が出るように書き直して」と頼む。
  2. 出てきたプロンプトを、新しい会話に送る。
  3. 「このキャラクターのありきたりな点を3つ指摘して、それぞれを個性的にする案を出して」と頼む。
  4. 案の中から1つだけ自分で選んで、プロフィールに入れる。

できたかチェックAIの案を全部そのまま使わず、自分で選んだ理由を言える。

ヒント選ぶのは自分。AIは案を出す係です。

1-3

キャラクターの見た目を固定する

★ 少し深める目安 20分ペアで

ねらい何枚描いても、同じキャラクターに見える画像を作る。

やること

  1. 変えたくない特徴を5〜8個書き出して「固定要素リスト」を作る(髪型・色・目・服・持ち物・体型など)。
  2. 完成した画像を貼り付け、固定要素リストと一緒に「この人物で、〇〇している場面を描いて」と頼む。
  3. 日常・得意なことをしている場面・ピンチの場面の3枚を作る。
  4. となりの人に「3枚とも同じキャラに見える?」と判定してもらう。
プロンプト例
(画像を貼る)この画像のキャラクターと同じ人物です。
固定:銀色の丸い頭、片方だけ光る青い目、さびた真鍮の体、首に巻いた赤いマフラー。
この人物が、霧の中で灯台のランプをみがいている場面を、同じ画風で描いて。

できたかチェック3枚とも同じキャラクターだと、ほかの人に言ってもらえる。

ヒント「〇〇風にして」だけだと、まったく別の絵になることがあります。元の画像を毎回貼り付けるのがコツです。

1-4

カメラマンの言葉で画像を作る

★★ しくみまで目安 20分

ねらい構図・光・色を表す言葉を使うと、画像を狙いどおりに変えられることを知る。

やること

  1. 同じキャラクターで、下の表から1つずつ変えて4枚作る。
  2. 4枚を並べて、「何を変えたら、何が変わったか」をメモする。
種類言葉の例
アングル見上げ(ローアングル)/見下ろし(俯瞰)/真横
画角顔のアップ/バストアップ/全身/遠くから小さく
光逆光/夕暮れ/ネオン/ろうそくの光/くもりの日のやわらかい光
色青とオレンジ/モノクロ+赤だけ/パステル
画風水彩/版画/ピクセルアート/油絵

できたかチェック「見上げのアングルにしたら強そうに見えた」のように、言葉と効果をセットで説明できる。

1-5

作曲家の言葉で音楽を作る

★★ しくみまで目安 15分

ねらいテンポ・調・構成などを指定すると、音楽を狙って作れることを知る。

やること

  1. 下の項目を2つ以上入れて、キャラクターの曲を作り直す。
  2. 元の曲と聞き比べて、「どちらがキャラクターに合っているか・なぜか」を2文で書く。
指定できること例
テンポゆっくり/速い/BPM 90
調明るい長調/暗い短調
構成静かなイントロ → 盛り上がるサビ
楽器バイオリン/和太鼓/シンセサイザー
雰囲気の変化不安 → 希望
歌詞歌詞なし/日本語の歌詞あり

できたかチェック2つの曲のちがいを、指定した項目の言葉で説明できる。

ヒントみんなが同時に生成すると混み合ってエラーが出ることがあります。少し時間をずらして試しましょう。

1-6

AIはなぜ毎回ちがう答えを出すの?

★★ しくみまで目安 10分ペアで

ねらい生成AIは「次に来そうなもの」を確率で選んでいる、というイメージを持つ。

やること

  1. まったく同じプロンプトを、新しい会話で3回送ってちがいを比べる。
  2. ペアで「続きを当てるゲーム」をする。「昔々あるところに、」の続きの言葉を、それぞれ3つずつ紙に書く。
  3. 2人とも書いた言葉と、1人しか書かなかった言葉を比べる。
  4. 上の「しくみ」を読んで、ゲームとAIの似ているところを話す。

できたかチェック「同じ質問でも答えが変わるのはなぜか」を、自分の言葉で説明できる。

ヒントめずらしい言葉を選びやすくする設定もあります。Session 7 で触れます。

1-7

キャラクター設定シート

★ 少し深める目安 15分

ねらいプロフィールを整理して、このあとのシステムメッセージやナレッジを作りやすくする。

やること

  1. チャットで作ったプロフィールを、下の項目に分けて書き直す。
  2. 空いている項目は、自分で考えて埋める。
  3. ワークショップ入口のページにある見本キャラクター「トト」と見比べて、足りないところを探す。
項目書くこと
性格
話し方一人称・相手の呼び方・語尾・口ぐせ
得意なこと・手伝えること
苦手なこと
住んでいる世界
大切な人・ライバル
秘密の候補

できたかチェックすべての項目が、1行以上うまっている。

ヒントこれは次の回で使うためのメモです。システムメッセージそのものは、Session 2 でいっしょに書きます。

1-8

生成したものは、誰のもの?

★★ しくみまで目安 10分ペアで話し合い

ねらい生成AIと権利・社会の関係を考えるきっかけを持つ。

考えてみよう

  • 自分がプロンプトを書いて作った画像は、自分の作品と言える?
  • 実在の人の写真そっくりの画像を作って、SNSに載せたらどうなる?
  • 今活動しているイラストレーターの画風をまねして作るのは、どう思う?
  • 本物と見分けがつかない、うその画像や音声が広まったら、何が困る?

答えは1つではありません。ペアやワークショップリーダーと話してみましょう。

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